生きるぼくら
原田マハ
2012年9月30日
徳間書店
1,760円(税込)
小説・エッセイ
いじめを受け、ひきこもりだった麻生人生。蓼科でひとりぐらしを続ける人生の祖母、中村真麻。対人恐怖症の中村つぼみ。田んぼから三人は前をむいて歩み始めたー。収穫のとき、それぞれの心に温もりが実る。山本周五郎賞作家が描く感動の成長小説。
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(無題)
-- 2022年01月17日
こういうのを人生の応援歌というのであろうか。お米をめぐるとっておきの物語である。 主人公は麻生人生(あそう じんせい)24歳。引きこもりの人生が復活を遂げる物語だである。いやいや、書名を見てほしい。「ぼくら」とあるではないか。蘇生するのは人生ばかりではない。父が再婚した女性の連れ子・つぼみも対人恐怖症を克服するのだった。彼ら二人の祖母マーサも認知症ながらも孤独地獄から脱するのだった。では彼らはどのようにして自分らしさを取り戻すことができたのか。それが米作りであった。なぜコメなのか。本作は日本農業新聞に連載されたものだからだ。主題は「コメ作りによって人生が変わってゆく若者の姿を描く」ことであった。
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sai。m(_ _)m
ええ話
主人公が、引きこもりから、いろんな人々との交流や、 お米作りを通じて立ち直っていく物語。 ばあちゃんの認知症問題や、同居人の対人恐怖症、 はたまた勤め先の息子の就活問題まで、 いろんなことを織り交ぜつつ、 爽やかにおおらかにまとまったええ話。 ただ、穿った見方をすれば、 出来すぎた話ではある。 まぁ、そんな出来すぎた話も 好きやからええねんけど。
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