族譜の果て

徳間文庫

梁石日

1996年1月15日

徳間書店

628円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

在日朝鮮人・高泰人は、経営する印刷会社と自宅を新築したが、内情は火の車。友人、親戚、高利貸しと、雪だるまの借金手当に追われる日日。だが、派手な生活からも抜け出せない。世は不況。とはいえ会社を潰せば、金策してくれた恩人たちも、全員破滅だ。八方手を尽くしてやっと手にした二千万円だったが、これが破滅への序曲だったとは。分断の故国と日本の狭間で苦闘する、在日の若き群像を描く問題長篇。

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