流動の渦
お髷番承り候7
徳間文庫
上田秀人
2013年10月4日
徳間書店
704円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
甲府藩主綱重の生母順性院に黒鍬衆が牙を剥いた。九死に一生を得たものの、用人山本兵庫は怒り心頭に発し、黒鍬衆を次々に暗殺。なぜ順性院は狙われたのか。事件を知った将軍家綱はお髷番深室賢治郎に全容解明を命じる。やがて将軍後継争いのあらたな火種を探知した賢治郎だが、覚えず巧妙な悪略に足をとられる。家綱に誓った絶対的忠義。身命を賭して二重三重に張り巡らされた罠に挑む!
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(無題)
シリーズを全巻読み通すことなく、中断するのは気持ちが悪いものですから、再開しました。確か、六巻の最後で黒鍬者が綱重の生母・順性院を襲撃しました。九死に一生を得たものの、愛する順性院が殺されかけたことで激怒した用人・山本兵庫は、黒鍬者たちを次々と暗殺します。それに対して黒鍬者が報復として兵庫を襲撃し、争いは果てしなくエスカレートしていきます。 この様に甲府宰相・綱重と館林宰相・綱吉を担ぐ勢力の暗闘が繰り広げられますが、ストーリーにもう一つの要素が加わります。紀伊・頼宣公の命を救ったことにより、頼宣から二千石の加増を宣言された賢治郎でしたが、それを聞きつけた義父・作右衛門がそれを吹聴して回ったことで、賢治郎が異例の出世を遂げるという噂が江戸城を駆け巡ることとなります。嫉妬の念を募らせた賢治郎の異母兄・松平主馬が実力行使に出ます。 それにしても賢治郎の剣の腕前は確かで、必ず窮地を脱しますが、千代田のお城にあって権力の中枢にいるのですから政治力の面でもう少し大人になってもらいたいですね。その点、人心を見抜いて権謀術数を縦横に振るう阿部豊後守はすごいですね。賢治郎に寵臣のなんたるかをたたき込むのですが、その二人の力量には天地の差があります。このシリーズは賢治郎がその点で成長して行く物語なんでしょうね。頑張れ賢治郎。
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