野分の朝

江戸職人綴

徳間文庫

千野隆司

2018年9月7日

徳間書店

737円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

奉公してから十五年、ようやく自分の店を持つことになった料理人の伴次。店を持ったら女手が必要になる。そろそろ女房を持ってもいいのではーーその時、伴次に苦い思いが湧いた。七年前、一緒になるという約束を破り、他の男と所帯を持ったおつな。だが男に騙され、女郎屋に売られたあげく体をこわして死んだのだ……。表題作をはじめ、己の腕のみを頼りに懸命に生きる職人の姿を描いた傑作時代小説集。

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