酒肴日和

「そうざい」エッセイ選集

徳間文庫カレッジ

池波正太郎

2015年9月4日

徳間書店

1,012円(税込)

小説・エッセイ

少年時代から相場で大金を稼ぎ、その資金を食道楽に捧げてきた作家・池波正太郎。そんな筋金入りの食通が数多の日記やエッセイに残したお惣菜のレシピを、イラスト付きで掲載。四季で区切った巻一と、明治時代のホテル・レストランレシピを再現した巻二が一冊に。白魚の椀盛り、秋鯖のレモン〆、むかしのにぎり鮨、味自慢のビフテキ……。50以上のレシピをイラストで楽しみながら、「食」をこよなく愛した池波正太郎の小気味よい筆致がよみがえる。

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NOB

氏の人柄の高尚さ

starstarstarstar 4.0 2022年04月29日

考えてみれば池波正太郎の小説をまともに読んだことがないのに、先にエッセイ集を読んでしまったのも不思議なことだが。 最初のうちは、食道楽の自慢話なのかなと読み始めたが、どうもそういう意味での嫌みを感じることはなかった。 編者のあとがきを読んでなんとなく思ったのは、いわゆる食道楽の嫌みなところは自分の考えを押しつけることにあるように思う。 しかしこのエッセイではそのようなことがなく、たんたんと自分の感じたことがかかれているので、読み終わったあとに池波氏の人柄を感じられたのかもしれない。

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