酒肴日和
「そうざい」エッセイ選集
徳間文庫カレッジ
池波正太郎
2015年9月4日
徳間書店
1,012円(税込)
小説・エッセイ
普段の食卓にこそ妙味あり。池波正太郎が綴った“食”エッセイ、ここに。食道楽の文豪が求めた思い出の味と同じ逸品を楽しめるイラスト付き。
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氏の人柄の高尚さ
考えてみれば池波正太郎の小説をまともに読んだことがないのに、先にエッセイ集を読んでしまったのも不思議なことだが。 最初のうちは、食道楽の自慢話なのかなと読み始めたが、どうもそういう意味での嫌みを感じることはなかった。 編者のあとがきを読んでなんとなく思ったのは、いわゆる食道楽の嫌みなところは自分の考えを押しつけることにあるように思う。 しかしこのエッセイではそのようなことがなく、たんたんと自分の感じたことがかかれているので、読み終わったあとに池波氏の人柄を感じられたのかもしれない。
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