そのとき、日本は何人養える?

食料安全保障から考える社会のしくみ

篠原 信

2022年8月19日

家の光協会

1,650円(税込)

ビジネス・経済・就職

● 『人新世の「資本論」』著者、斎藤幸平氏 絶賛 「これまでのやり方は曲がり角に来ている。 日本がどのような農業を目指していくべきなのか、 読むほどにもっと深く知りたくなる。 とても勉強になる本、続編を心より期待する」 「自給率100%のコメも化石燃料がないと作れない!」 みんなの知らない食料問題のホント ツイッターフォロワー数8万人の農業研究者が、 農業の現状と食料安全保障について分かりやすく解説 小麦粉や食用油をはじめ、食料品が急激に値上がりしています。 戦争や円安、資源価格の高騰など、輸入で何でも安く手に入る社会は当たり前でなくなりつつあります。 海外から食料や化石燃料の輸入がストップした場合、国内の生産力だけでは3000万人分の食料しか作れないと著者は述べます。 「もしも」のとき、日本は国民をどう養うのか。 農業のみならず、経済・社会など多方面から食料安全保障を問い直します。 豊富なデータをもとに日本農業の現状を明らかにし、国民を養える国にするための方策を考えるきっかけに。 平易な文章で、知識ゼロでもわかりやすい! 【目次】 はじめに ●第1章 日本は何人養える? ●第2章 飢餓はなぜ起きる? 安い基礎食糧は「貧困の輸出」? なぜ先進国は安く食糧を輸出するのか? 食品ロスはロスなのか? 先進国の穀物だぶつきは安全余裕? 飢餓は食料が足りないから起きるのか? ●第3章 大規模農業はすべてを解決するのか? なぜ大規模農業が求められているのか? 日本は世界第5位の農業大国? 「命にかかわる」ものは安値で低迷? 大規模農業は儲かるのか? 農業人口の減少と政治力 ●第4章 どうして石油が食料生産に関係するのか? 耕地も増えない、農家も減ったのになぜ大量の食料が? 化学肥料なしで、世界は何人養える? 自然エネルギーで全エネルギーをまかなえる? 軽くて大容量の電池を開発できるか? ●第5章 混迷する世界と食料安全保障 高額学費はセレブ層製造装置? 「消費」して地球は壊れないのか? 消耗しない消費は可能か? 「役に立たないなら人はいらない」のか? アメリカのドルが強いのは石油のおかげ?

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みんなのレビュー (2)

橘薫

読みやすさがダントツ

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3.9 2023年01月05日

いかんせんこの手の本を避けがちなのは、文章が難しく理解し難いからである。 が、この著者は大変わかりやすい。 わかりやすいが故に同じようなことを繰り返すきらいはあるものの、わかりやすさの方が上回る。 日本の農業、食料自給率。 単純に「作る人が増えればいいのでは」「耕作地を増やせばいいのでは」と思っていたことを恥じた。

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Readeeユーザー

食料自給率と経済力のバランス、資源エネルギーの見通しの重要性

-- 2023年01月16日

農業の生産性向上は石油エネルギーが土台にあること。農業人口と食料安全保障から始まり肥料や農業機械すべてが今の石油資源を前提としていることから考えなければならない課題が提示されている。

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