古書の来歴(上)
RHブックス+プラス
ジェラルディン・ブルックス / 森嶋マリ
2012年4月30日
武田ランダムハウスジャパン
825円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
100年前から行方が知れなかったハガダーが発見されたー連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。ハガダーはユダヤ教の祈りや詩篇が書かれた書で、今回発見されたのは実在する最古のものと言われ、ハガダーとしてはめずらしく、美しく彩色された細密画が多数描かれていた。鑑定を行なったハンナは、羊皮紙のあいだに蝶の羽の欠片が挟まっていることに気づく。それを皮切りに、ハガダーは封印してきた歴史をひも解きはじめる…。翻訳ミステリー大賞受賞作。
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ハガターを取り巻くユダヤの人々の物語
ハガダーは家庭で使う本。出エジプト記の物語を親から子へ語り継げという教えからきている。語り継ぎ方は家庭によって千差万別。何世紀もの間に様々なユダヤ社会で独自の変化を遂げてきた。 ユダヤ教では偶像崇拝を禁止しているため、ハガターに挿絵を入れないのが一般的だが、サラエボで発見されたハガターには色鮮やかな細密画が描かれていた。 ボスニア・ヘルツェゴミナ紛争直後のサラエボで発見されたハガターの来歴を解明するようオーストラリア人の学者ハンナが依頼される。 この上巻では、現代を生きるハンナ3章分、1940年にサラエボでドイツ人によるユダヤ人迫害で自分以外の家族が全員殺されたローラ1章分、ハガターの失われた留金に関わる医者のヒルシュフェルトが1章分。ハガターにワインの染みがついた経緯が語られる1章分の計6章で構成されている。 この本は、ハガターを取り巻くユダヤ人の物語。しかも徹底的に迫害されているユダヤ人の物語なのだ。 下巻に進む。
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