世界の「平和憲法」新たな挑戦
笹本潤
2010年5月31日
大月書店
1,760円(税込)
人文・思想・社会
パナマ(94年)、ベネズエラ(99年)、エクアドル(08年)、ボリビア(09年)…紛争のたえない中南米諸国では、米軍など「外国軍事基地禁止」や「軍隊廃止」などの「平和条項」をおりこんだ新しい憲法が、次々に生まれている。そのお手本になったのが、コスタリカ憲法12条、そして日本国憲法9条。アジアにも広がりつつある「平和憲法」への挑戦の時、「冷戦型」思考から脱却する時が来た。「日米安保改定50年」の年に見えてきた「武力によらない平和」のつくり方。
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世界の中の日本国憲法を考える1冊
海外から見た日本国憲法に興味を持って購入、5年ほど寝かせてやっと読めた。読み始めてすぐに、「憲法は国家の全ての法の基本」ということを突きつけられて驚いた…頭では理解していたが、ここ数年の改憲論議の中で、感覚的に重みが薄れていることに気づいてゾッとした。今読むことができて良かった。日本国憲法は、日本の最高法規であると同時に、日本人のアイデンティティとして外交的に通用することが確認でき、また『地域の人権保障機構』という平和外交のヴィジョンも得られ、有意義な1冊だった。
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