この一瞬に価値がある

バルトロメイ家とウィーン・フィルの120年

フランツ・バルトロメイ / 坂本謙太郎

2016年4月9日

音楽之友社

2,420円(税込)

エンタメ・ゲーム / 楽譜

著者は、2012年まで45年間にわたってウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/ウィーン国立歌劇場に所属し、うち39年間は首席チェロ奏者を務めた。祖父(首席クラリネット奏者)、父(ヴァイオリン奏者・副楽団長)に次ぐ三代目のウィーン・フィルの奏者。しかしその伝記ではなく、一族が関わった時代のヨーロッパの歴史・音楽状況、共演した名演奏家の話などから、ウィーンの音楽・オーケストラ文化、ウィーンの音楽家、ウィーン・フィルの響きの謎が描かれる。「この一瞬に価値がある」は、ウィーン・フィルに影響を与えた指揮者の一人アーノンクールの言葉。芸術こそが時代の一瞬を切り取り永遠のもとのとする、という著者の思いも込められている。ティーレマンの推薦文付き。 第1幕 フランツ1世と民族主義:幼年時代/ボヘミア国民劇場の第一クラリネット奏者/ウィーン宮廷歌劇場のオーディション/間奏曲:フランツ・バルトロメイ3世の「ウィーンの響き」論 第2幕フランツ2世と二つの大戦:ウィーン少年時代/第一次世界大戦後/1930年のウィーン音楽アカデミー/第二次大戦中のウィーン国立歌劇場/ウィーン・フィルの副楽団長として/ウィーン交響楽団の監督に 第3幕 フランツ3世:ウィーン国立歌劇場のライオン/「ごく普通」の家庭/国立歌劇場管弦楽団の補充要員時代/三代目の歌劇場団員/大きな転機/ここでオペラ、あそこでコンサート/マエストロと演奏するということ/室内楽 コーダ:伝統にまつわる機会と責任の重さ/フランツ・グラーフ・フォン・アーノンクール/参考資料

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