音楽はなぜ学校に必要か
その人間的・教育的価値を考える
山本文茂
2018年7月25日
音楽之友社
3,850円(税込)
エンタメ・ゲーム / 楽譜
「第9次学習指導要領」が昨年(幼稚園・義務教育)と今年(高等学校)に分けて告示された。「主体的・対話的で深い学びの実現」を目ざして、小学校での外国語やプログラミング教育の導入、小学校・中学校での道徳の特別教科化、高等学校では教科・科目の見直しなどが行われた。こうして学校教育全体が大きく変わろうとするいま、本書は、昭和後期から平成期にかけての音楽教育の動きをさまざまな角度から振り返り、「音楽はなぜ学校に必要か」を中心的な課題意識として、これからの音楽教育に取り組んでいく姿勢と意欲を喚起する。著者が永年にわたり培った知見にあふれ、音楽および音楽教育への深い愛に貫かれた一冊。 1.新たな発想を生み出す〔音楽表現の原点を考える/感性を育てる/創造的音楽づくりとは何か〕 2.教材の本質を授業に生かす〔音楽授業とコミュニケーション/音楽の授業における教材の意義/音楽教材とは何か/ドラマとしての音楽授業〕 3.指導の方法を考える〔教わる側の発信/個人差を生かした音楽指導/合唱指導を考える〕 4.喫緊課題にどう応えるか〔音楽科教育の行方/音楽科におけるカリキュラム開発の展望/自己表現力の育成と創造性/表現科(音楽)を考える〕 5.歴史認識や研究から実践へ〔東京藝大百周年を考える/音楽教育の研究を考える/音楽科の存在理由は何か〕
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