Cの受難
辺見英
2007年2月28日
新風舎
1,870円(税込)
小説・エッセイ
“静かな死病”、C型肝炎。医療システムの網の目をすりぬけたそのウイルスは、数十年に渡って潜伏し、ゆるやかに患者の肝臓と未来を食い潰していくー。懸命の治療のかいなく、罪無き犠牲者がまた命を失った。現行の医療システムでは、肝硬変から肝がんへの移行を防ぐ術はないのか?焦燥と絶望を胸に、臨床内科医・佳里陽子は、C型肝炎治療の突破口を開くべく米国へ向かう。ままならない共同研究、一進一退を繰り返す実験結果、そして亡き夫龍彦が生前行なっていたクローン研究の謎ー。肝炎根絶に賭ける美貌の女医の苦闘を描く医療サスペンス。
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