競争力が持続する戦略

技術、イノベーション、知財、そして会計

安彦 元

2020年2月7日

日経BP

2,640円(税込)

ビジネス・経済・就職

「技術」を「経営」につなぐ勝ちパターン 知財のスペシャリストが教える最強戦略  AIやIoTなどの先進技術がビジネスを動かす時代。優れた技術を持っていれば投資を受けることができ、さらなる技術開発や、優秀な人材を集められます。先進技術と、それを使いこなす技術者は、企業の未来を大きく左右する存在になるのです。  しかし、優れた技術があり、優秀な技術者がいれば、必ず成長企業になれるわけではありません。技術があっても経営がダメなら倒産。当たり前のことですが、技術があるのにもったいないと思うのです。  技術を経営に生かすという点では「技術経営」が注目されています。知財戦略やイノベーション戦略などを指しますが、本書の著者は「それだけではうまくいかない」といいます。経営戦略である以上、「会計」の知識やスキルが欠かせません。さらに、「技術経営」と「会計」を専門家やコンサルタントに丸投げするのではなく、少なくともそのコアな部分は経営者が自ら理解し、自ら意思決定すべきです。これが、著者の主張であり、そのために必要な要点を本書にて解説しています。  著者は弁理士であり、これまで多くの企業で知財やイノベーションのコンサルティングを手掛けてきました。そこで感じたことは、「優秀な技術を持つ企業は多いのに、そこから先で失敗する企業が少なくない」ということ。これが、本書を書いた動機であるといいます。最も企業の詳細を理解している経営者が、競争戦略の中枢となる「技術経営」と「会計」を理解し、「技術経営」から「会計」までを一気通貫でマネジメントしていくことで、真に競争に勝つための経営が可能となります。本書の存在意義はそこにあるのです。 はじめに 第1章 成長企業の条件 1-1 成長企業を支えるもの 1-2 成長企業の勝ちパターン 1-3 本書の構成 第2章 技術経営に必要な会計知識 2-1 会計データを活用した科学的な経営」へ 2-2 投資とリターン 2-3 P/L と B/S 2-4 利益構造をマネジメントする上で重要な「管理会計」 2-5 「将来費用」を投資することで競争優位性につなげる 2-6 「DCF法」による将来予測 2-7 優れた戦略が投資効率を向上させる 2-8 第2章のまとめ 第3章 技術経営戦略 3-1 強い技術経営戦略を創り出す 3-2 3つの経営階層 3-3 第3章のまとめ 第4章 イノベーション経営 4-1 イノベーションにつながる機会 4-2 提供価値につながる必要技術の絞り込み 4-3 資源獲得マネジメント(自社開発か、外部調達か) 4-4 RC専行型市場創造モデル 4-5 技術と市場の不確実性 4-6 第4章のまとめ 第5章 知財経営 5-1 知財戦略の必要性 5-2 オープン&クローズ戦略 5-3 知財戦略フェーズにおいて実行すべき特許情報分析 5-4 特許ポートフォリオの構築戦略 5-5 経営の不確実性と知財戦略 5-6 第5章のまとめ 第6章 「技術経営」と「会計」で企業価値の増大へ 6-1 「技術経営」と「会計」で利益を作り出す 6-2 知財をベースに投資を引き込む 6-3 いいとこ取りの「技術経営」

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