
企業の「成長の壁」を突破する改革 顧客起点の経営
西口 一希
2022年6月25日
日経BP
2,530円(税込)
ビジネス・経済・就職
会社や事業が成長し続けるために、一番必要なことはなにか──。 「すべては顧客のためにある。顧客起点でなければ経営ではない。本書は商売の根幹を問う」一橋大学大学院教授 ? 楠木建氏推薦! ベストセラー『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』(翔泳社)から3年。 ロート製薬「肌ラボ」、ロクシタンジャポン、スマートニュースなど、あらゆる商品やサービスを売り伸ばし、200社を超す企業の経営者に助言してきた西口一希氏による経営論。 ●あらゆる企業は顧客を離れ、壁にぶつかる 企業の規模が拡大するに従い、あらゆる企業が「成長の壁」にぶち当たるのはなぜか。西口氏は「経営が顧客を見失っているからだ」と指摘します。売り上げが伸び、社員数が増えていくと、経営者の関心は、売り上げの数字の変化や組織運営に向かっていきます。そして顧客から離れていくのです。 ●シェア100%を達成した時、あなたの顧客は何人? 多くの経営者が「自分は顧客を理解している」と思い込んでいます。では、あなたの会社がシェア100%を達成した時、顧客の人数やクライアント企業の数はどのくらいになるか、把握しているでしょうか? 本書は顧客をどう捉えるべきか、また顧客の視界に入っている様々な選択肢を踏まえて自社の事業を構築する「顧客起点」の考え方について解説します。 ●昨日の顧客が今日も顧客であるとは限らない。どうすれば顧客に価値を見いだしてもらえるか 昨日まであなたの会社の商品を買っていた顧客が、なぜ、今日は他社の商品を選んだのか──。絶えず変化する顧客の心理を把握できているでしょうか。急速なIT(情報技術)の発展は、顧客の多様化に拍車をかけています。本書は顧客理解を経営に組み込む考え方と、「誰に(WHO)」対して「何を(WHAT)」提案すべきかという「顧客戦略(WHO&WHAT)」の立案を提唱します。 ●3つのフレームワークで顧客の「心理・多様性・変化」を可視化 本書は西口氏が構築した3つのフレームワーク「顧客起点の経営構造」「顧客戦略」「5segsカスタマーダイナミクス」を掲載。それぞれを通して、顧客の心理、多様性、変化をつかみます。これらを活用することで、経営に顧客を取り戻し、組織に顧客理解という共通基盤を構築します。経営と現場が一体となって顧客に向き合い、事業成長につなげるための必読書です。 ●大企業からスタートアップまで、実名を含む多数の事例を掲載 本書で提案するフレームワークはいずれも、著者が多種多様な業界における企業の経営を支援する中で確立し、今現在も活用しているものです。実際に「顧客起点の経営」の考え方を実践し、事業を伸ばしている事例を、ケース解説や対談を通して多数紹介しています。
みんなの評価(5)
starstarstar読みたい
18
未読
6
読書中
0
既読
18
未指定
42
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
Ida Kazuya
ロジカルに「顧客(とその心理)」を可視化しようとする試み
これまで僕が読んできたビジネス書史上トップクラスの“良書”に出会えました。 はじめに:「顧客が見えなくなると、事業成長は止まる」…から始まる経営陣向けの実務書。 企業の規模が拡大するに従い、あらゆる企業が“成長の壁”にぶち当たるのはなぜか?→経営が顧客を見失っているから! 多くの経営者が「自分は顧客を理解している」と思い込んでいるが、顧客が「どこに、どのように(ロイヤル/一般/離反/認知未利用/未認知)、どのくらい(何人)存在しているか」を可視化し、経営のリソースとして共有している企業は数少ない。 本書は、「顧客の理解」と「誰に(WHO)何を(WHAT)提案すべきか?」を、概念論でなく“ロジカルに”(再現性のある状態で)、動体で可視化しようと試み、その顧客心理にまでアタッチしようとする…、基本的かつ意欲的な「顧客起点の経営」の指南書でした。 著者も(自分も…)ドラッカーの思想に影響を受け、「事業の目的は“顧客の創造(create a customer)”である」の言葉の意味=customersではなく“a customer”である事の本質を突き詰める考え方にとても共感しました。 この「顧客起点の経営構造」を各部門/役割で共有し、ここから具体的な施策プランを建設的にディスカッション出来れば…、地道で連続的な“強い経営”が実践できる!と直感的に感じました。
全部を表示
いいね0件