『夜の寝覚』の構造と方法

平安後期から中世への展開

大槻 福子

2011年8月26日

笠間書院

7,700円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

女主人公の心理のありように注目が集まるあまり手薄になってしまった、作品の主題をどう捉えるか、物語史上にどう位置づけるかといった本質的問題を解明。末尾欠巻部分の資料を丹念に検討し、『夜の寝覚』の全体像を正確に捉える。加えて、散佚物語をも含めた中古・中世の王朝物語群から『狭衣物語』『小夜衣』『かばね尋ぬる宮』『松陰中納言語物』を取り上げる。

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