南十字星の息子

冥王まさ子

1995年11月30日

河出書房新社

2,989円(税込)

小説・エッセイ

建築家である夫、巌と二人の息子、邑人と都夢と暮らす未央子は四十六歳。家族の危機に、未央子の年齢の危機が重なり、行き場を失くしつつある時、ホームステイの少年を迎えることになる。オーストラリアからやってきた十六歳の少年、エマニュエル・Kは、未央子にとって瞬時に魂の奥底まで理解しあえるような、不思議な心のつながりを感じる存在であった。南十字星から贈られたこの少年は、やがて静かな波紋となって、家族を予期せぬ方向へ導いていく…。

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