ハル、ハル、ハル
古川日出男
2007年7月31日
河出書房新社
1,540円(税込)
小説・エッセイ
3人のハルよ、世界を乗っ取れ。暴走する世界。疾走する少年と少女。この物語は全ての物語の続編だ。
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もこりゅう
父いわく、「舞城王太郎みたい」。
古川日出男が放つ3作の問題作を収めた中編集。初版のハードカバーの帯が、 文学はテロだ! そしてこの小説は、 天才・古川日出男が仕掛けた 恐るべき時限爆弾だ。 太田光(爆笑問題) 表の帯より とか、 古川日出男の圧倒的最高傑作 裏の帯より なんてやけにあおってるもんだから、期待して読んでみたら、中編集でちとがっかり。そりゃ、中編でもおもしろい作品はあるだろうけど、それが最高傑作、ってことはあまりないだろう。ただ、実験作であるのは確かで、作者の意図したとおり、「生きている文章」ではある。父いわく、「舞城王太郎みたい」。 自分が古川日出男の作品で最高傑作だと思う「サマーバケーションEP」では、その寓話的イメージと現実的なイメージが説妙なバランスで描かれていて、さらにある種の「生きた文章」がその作品に映えていた。まぁ、最高傑作なんて、人によって、その価値観によって変わるものだからあまり言及してもしょうがないけど。 この作品が太田がいうとおり、時限爆弾なのは確かかもしれない。ただそれは、いつ爆発するかわからないし、ひょっとしたら爆発しないかもしれないという示唆も含んでいるとしたらである。
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