
サブスクの子と呼ばれて
山田 悠介
2022年10月26日
河出書房新社
1,540円(税込)
小説・エッセイ
「ヒト」のサブスクサービスが普及した日本。児童養護施設で暮らす怜と仄花は、違法な仕事を繰り返しながら、身を寄せ合って生きていた。ところが、そんな高1の秋に狂気と悲劇が訪れる。それから10年、気鋭の弁護士として活躍する怜は、変わり果てた仄花を救うことができるのか?そして、調査の先に見えてきた衝撃の真実とは!?
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少し先のあり得る未来
ストーリーの展開、登場人物の魅力、伏線や疑問の回収、世界観の設定、どこを取っても面白かった。 衝撃的な展開もあるが、下品な驚かせ方ではなくすごく素直に驚かされた。 序盤の爽やかで希望に満ちた展開から、少しずつ何かが狂っていく展開に、ついページを捲ってしまう面白さがある。突然の主人公の転換が不穏な空気を醸したり、徐々に色々な闇や希望が見えてくる、その焦らされ感も味わえる。 少し残念なところは、作中内で登場するものはほとんどサブスクを利用しているものなのに、毎回サブスクとわざわざ表記していることだった。少し没入感が損なわれている感じがしたが、そこを含めても良作だと思える。
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