うつろ舟

河出文庫

澁澤龍彦

2002年9月30日

河出書房新社

682円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

常陸の国はらどまりの浜に流れついたガラス張りの“うつろ舟”。そのなかには、金髪碧眼の若い女人が、一個の筥とともに閉じ込められていた。そして繰りひろげられる少年との夢幻的な交歓-古典に題材をとりながらもそれを自由自在に組み換え、さらに美しくも妖しい一つの“球体幻想”として結晶させた表題作のほか、珠玉の八編。渋沢龍彦、晩年の代表作。

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