
非色
河出文庫
有吉 佐和子
2020年11月6日
河出書房新社
990円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
色に非ずー。終戦直後黒人兵と結婚し、幼い子を連れニューヨークに渡った笑子だが、待っていたのは貧民街ハアレムでの半地下生活だった。人種差別と偏見にあいながらも、「差別とは何か?」を問い続け、逞しく生き方を模索する。一九六四年、著者がニューヨーク留学後にアメリカの人種問題を内面から描いた渾身の傑作長編。
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かなりシビアな戦後の人種問題の現実
戦後の黒人の人種問題にフォーカスした作品。これは著者がたぶん30代前半にアメリカ留学を経験した後に書かれた。今読んでも一部は決して古くない内容として捉えられるのは、未だ同様の問題が消えたわけではないだろうからだと思うし、実際に今はもうほぼ解決されていたとしても、人々の心の中には同様の差別意識は無意識にでもあるものだと思われる。これを戦後間もない頃に書き上げ、出版したのはさすがとしか言いようがない。実際にこのような生活をしていたら、貧乏や貧困を目の当たりにしすぎて、生きていくこと自体に意味を見つけるのは難しいと思うかもしれないだろうな、と思う。
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