囚われし者たちの国──世界の刑務所に正義を訪ねて

バズ・ドライシンガー / 梶山あゆみ

2020年12月26日

紀伊國屋書店出版部

2,310円(税込)

人文・思想・社会

「何かがひどく間違っている」 終身刑制度と死刑制度をともに有し、世界で最も多くの人を、ことに貧しい人々を収監している国、アメリカ。世界に輸出されたこの「大量投獄」というシステムはしかし、失敗ではないのか? 刑事司法を専門とする大学で教えるかたわら、収監者への高等教育と社会復帰支援活動に携わる著者は、再犯率が6割を超えるアメリカの刑務所制度に疑問を抱き、世界の刑務所を見てまわることにしたーー ルワンダではジェノサイドの被害者と加害者が対話する更生プログラムに立ち会い、ウガンダでは囚人に向けた文章創作教室を自ら開くほか、過去に獄中で巨大犯罪組織が生まれたブラジルの超重警備刑務所や、オーストラリアの民間に委託された刑務所、そして、アメリカと対極にある開放型のノルウェイの刑務所など世界9か国を訪ね歩く。 刑務所とは更生施設なのか、懲罰施設なのか。 贖罪とは、許しとは何か。 さまざまな問いを投げかける、他に類をみないルポルタージュ。 復讐と和解ーールワンダ ■ 謝罪ーー南アフリカ ■ 鉄格子の中の芸術ーーウガンダ、ジャマイカ ■女性と演劇ーータイ ■ 独房監禁と超重警備刑務所ーーブラジル ■ 民間刑務所ーーオーストラリア ■社会復帰支援ーーシンガポール ■ 正義?--ノルウェイ(目次より) 【目次】 第1章 復讐と和解ーールワンダ 第2章 謝罪ーー南アフリカ 第3章 鉄格子の中の芸術ーーウガンダ、ジャマイカ 第4章 女性と演劇ーータイ 第5章 独房監禁と超重警備刑務所ーーブラジル 第6章 民間刑務所ーーオーストラリア 第7章 社会復帰支援ーーシンガポール 第8章 正義?--ノルウェー 謝辞 訳者あとがき 出典 参考文献

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