哺乳動物進化論

哺乳類の種と種分化

今泉吉典

1998年11月30日

ニュ-トンプレス

19,800円(税込)

科学・技術

世は自然保護全盛の時代に入り、哺乳類でも多くの絶滅危惧種が指定されているが、その選定がはなはだ頼りなく、真に絶滅に瀕している種の多くは亜種と見られて保護の網目から抜け落ちている。このまま放置しては悔いを千載に残すことにもなりかねない、と急に心配になってきた。幸い哺乳類の多くは、大きさの直線クラインで簡単かつ正確に種と亜種を判定できる。雑種個体群でつながる二つの種は同一種にすべきだなどと言っていたのでは、貴重な種を見落とし滅ぼしてしまうことになりかねない。このことをできるだけ多くの方々に知っていただきたいということもあって、著者の説を公表して諸賢のご批判を仰ぐことにした。

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