数学科教育法入門

教育系学生のための数学シリーズ

黒田 恭史

2008年4月10日

共立出版

3,190円(税込)

科学・技術

昨今、様々な学力調査の結果が公開され、日本の児童・生徒の算数・数学の学力低下が指摘されている。その打開策として、学力向上に関する取り組みが各学校現場で始まっているが、それが対処療法的なものとなってしまっては、かえって児童・生徒の算数・数学の苦手意識を高めることになろう。今こそ、日本の生徒に対して骨太な数学の学力を身につけさせることが重要である。 本書では、現在の生徒の数学に関する認識特性や、それに基づいた教育実践をもとに、中・高等学校の数学の内容は今後どうあるべきかについて、具体的な事例をもとに紹介している。また、各領域について指導する際の数学的背景にも触れており、教育内容の数学的な背景を理解した上で指導を行うことで、上級学年の学習内容への誘いにも対応することができるようになっている。 第1章 数学教育学とは 1.1 数学教育の研究 1.2 数学教育の目標 研究課題 第2章 評価 2.1 数学教育における評価 2.2 脳科学の視点からの新たな評価の可能性 研究課題 第3章 集合・論理 3.1 集合・論理教育の今日的課題 3.2 論理と集合の数学的背景 3.3 中学生への論理指導の例 研究課題 第4章 代数 4.1 代数教育の今日的課題 4.2 数と式・方程式と不等式の数学的背景 4.3 数と式・方程式と不等式の指導 研究課題 第5章 幾何 5.1 幾何教育の今日的課題 5.2 幾何の数学的背景 5.3 幾何教育の指導 研究課題 第6章 解析 6.1 解析教育の今日的課題 6.2 関数・微分・積分 6.3 解析の教育内容・指導法 研究課題 第7章 確率・統計 7.1 確率・統計教育の今日的課題 7.2 確率・統計の数学的背景 7.3 確率・統計教育の指導 研究課題 第8章 情報通信機器を用いた数学教育 8.1 情報通信機器等の利用の歴史と現状 8.2 ICTの具体的な利用方法 8.3 テレビ会議システムを使った遠隔協同学習・研究会 研究課題 第9章 数学教育史 9.1 数学教育史への誘い 9.2 自立化運動の原点を探る 9.3 強靱な自立運動の展開と“科学化運動”への飛翔 9.4 「科学化運動」から「生きる数学」へ 研究課題

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