基礎から学ぶケミカルバイオロジー

日本化学会 / 上村 大輔 / 袖岡 幹子 / 阿部 孝宏 / 闐闐 孝介 / 中村 和彦

2016年11月22日

共立出版

1,870円(税込)

科学・技術

ノーベル化学賞の受賞領域を見ても分かるように,現代化学の領域の広さに驚かれるでしょう。マテリアルサイエンスから分子生物学へと広がっているのです。特に顕著なのが化学の言葉で生物学,なかでも遺伝学を理解しようとする「ケミカルバイオロジー(化学生物学)」は,新しい学問分野として理解しておきたいものです。世界的に有名な大学におけては,従来の化学教室から化学・ケミカルバイオロジー教室と移行した状況が現在の化学の動向を如実に示しています。  本書ではケミカルバイオロジーの基礎となる事項を最先端の研究者によって分かりやすく紹介してあります。通読してみるには十分な内容を含むように企画してあります。前半部分は特に知っておきたい生物有機化学の内容,後半はケミカルバイオロジーの研究動向も含めての紹介が的確に記してあります。また,随所に最先端のトッピクスが若手研究者によって紹介されています。  本書の内容を興味を持って読んで頂き,ケミカルバイオロジー研究の理解を達成して頂くことを祈ります。 第1章 ケミカルバイオロジーとは 1.1 創薬研究と生物活性物質研究 1.2 ケミカルバイオロジーの創成 1.3 バイオイメージング 1.4 天然物有機化学 1.5 ケミカルライブラリー 1.6 日本でのケミカルバイオロジー展開 第2章 ケミカルバイオロジー理解のために 2.1 細胞の成り立ち 2.2 アミノ酸とタンパク質 2.3 タンパク質の精製と検出 2.4 タンパク質の触媒機能 2.5 糖質 2.6 脂質と膜 2.7 核酸と遺伝情報 2.8 エピジェネティクス 第3章 ケミカルバイオロジーの実践 -化合物が解き明かす生命現象ー 3.1 アフィニティークロマトグラフィー 3.2 フォトアフィニティーラベリング 3.3 バイオイメージング 3.4 クリックケミストリー 3.5 プロテオミクス おわりにーケミカルバイオロジーの将来ー コラム目次 1.分泌タンパク質の輸送とケミカルバイオロジー 2.甘味の科学 3.ウミケムシの炎症性物質 4.DNAシークエンシング技術の進展 5.ヒストンリシンメチル化酵素阻害剤 6.siRNAを用いた遺伝子ノックダウンの原理 7.アフィニティーラベリングを用いたタンパク質修飾 8.蛍光プローブの精密設計によるON/OFF制御とその応用 9.アルキンが拓く低分子化合物の生細胞イメージング

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