細菌の栄養科学

環境適応の戦略

石田 昭夫

2006年11月24日

共立出版

2,420円(税込)

科学・技術

微生物は肉眼では見えにくいために、その存在はあまり意識されていない。しかし、約40億年前に誕生した微生物の先祖は、それ自身進化するとともに、地球環境へも影響を与えつつ、さらに多様な生物社会を招来して現在に至っている。この間の微生物の存在と役割を抜きにして、"生き物の世界"を語ることはできない。 本書は、微生物の代表格である原核生物の細菌を中心に、"細菌にとっての栄養とは"を視点にして記述したものである。 第1章 細菌の栄養環境 1.1 原始生命の誕生に寄与した栄養の重要性 1.2 生命の進化と栄養様式の変遷 1.3 細菌の従属栄養と独立栄養 第2章 栄養源と細菌の生活 2.1 自然環境からみた細菌の生活のいろいろ 2.2 自然界を循環する生体元素と細菌の役割 2.3 実験室における細菌の培養 第3章 細菌の構造と種類 3.1 原核生物と真核生物との相違点 3.2 原核生物の二つのグループ 3.3 細菌の構造 3.4 環境に適応する細胞構造の変化 3.5 細菌の種類の多様性 第4章 栄養素の利用とエネルギー代謝 4.1 細菌による栄養素の摂取と利用の仕組み 4.2 細菌にみられるATPの生産様式 4.3 細菌のいろいろな発酵と解糖系 4.4 好気性細菌によるピルビン酸の利用経路:クレブス回路と電子伝達系 4.5 酸素の利用と呼吸代謝 4.6 環境適応とエネルギー代謝 第5章 自ら栄養をつくり出す細菌 5.1 無機物から有機物を合成する細菌 5.2 光合成細菌 5.3 化学合成細菌 5.4 窒素固定細菌 第6章 極限環境微生物と環境適応 6.1 極限環境とは 6.2 極限環境に生息する細菌 6.3 細菌の極限環境への適応の仕組み 第7章 細菌を利用する遺伝子工学 7.1 細菌の遺伝情報伝達 7.2 遺伝子工学と細菌 7.3 遺伝子工学の成果 参考図書 索引

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