コミュニケーションの起源を探る

ジャン・ニコ講義セレクション

マイケル・トマセロ / 松井 智子 / 岩田 彩志

2013年11月15日

勁草書房

3,850円(税込)

人文・思想・社会

人間の身振りによるコミュニケーションは、乳幼児によるものさえ、大型類人猿のそれよりも複雑な情報を含んでいる。このようなコミュニケーションは、人間が互いの志向性を共有し合うからこそ可能になった。人間固有のコミュニケーションは、どのように進化し、発達してきたのか。比較認知科学の名著、待望の邦訳。 序文と謝辞 日本語版序文 第1章 基盤構造に焦点をあてて 第2章 霊長類の志向的なコミュニケーション  1 音声誇示行動  2 身振りのシグナル  3 人間とのコミュニケーション  4 類人猿のコミュニケーションにおける志向性  5 結論 第3章 人間の協力に基づくコミュニケーション  1 指さしと物まね  2 協力モデル  3 コミュニケーション上の慣習  4 結論 第4章 個体発生的起源  1 乳幼児の指さし  2 乳幼児の指さしはどこから来るか?  3 初期の物まね  4 共有志向性と初期の言語  5 結論 第5章 系統発生的起源  1 協調作業の創発  2 協力に基づくコミュニケーションの創発  3 慣習的コミュニケーションの創発  4 結論 第6章 文法的側面  1 要求の文法  2 知らせるための文法  3 共有と物語の文法  4 言語的構文の慣習化  5 結論 第7章 類人猿の身振りから人間の言語へ  1 議論のまとめ  2 仮説と問題  3 共有志向性としての言語 訳者解説とあとがき [松井智子] 文献一覧 事項索引 人名索引

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