
学校選択制の政策評価
教育における選択と競争の魅惑
山下 絢
2021年3月30日
勁草書房
4,180円(税込)
人文・思想・社会
学校選択制の実態と課題を実証的に明らかにし、今後の学校選択制の導入・発展・見直しに関して、エビデンスに基づく政策決定を問う。 2000年以降、一部の自治体で可能となった義務教育における学校選択制は、歓迎の声もある一方で見直しや廃止が行われるなど、評価は混在している。本書は学校選択制の実態について、アンケート調査をもとにした計量分析で実証的に明らかにすることにより、政策議論のためのエビデンスを提供しつつ、今後の課題を提示する。 はしがきーー教育における選択と競争の魅惑 序章 課題設定 1.目的と背景 2.本書の意義 3.本書の問いと構成 1 保護者の視点からみた学校選択制 第1章 学校選択制と保護者の社会階層 1.目的と背景 2.方法 3.分析結果 4.知見のまとめと示唆 第2章 学校選択制と学校の特性 1.目的と背景 2.方法 3.分析結果 4.知見のまとめと示唆 第3章 学校選択制とソーシャル・キャピタル 1.目的と背景 2.方法 3.分析結果 4.知見のまとめと示唆 2 教師の視点からみた学校選択制 第4章 学校選択制と関係的信頼 1.目的と背景 2.方法 3.分析結果 4.結論と示唆 第5章 学校選択制と教師の職務満足度 1.目的と背景 2.方法 3.分析結果 4.知見のまとめと示唆 3 展開と結論 第6章 米国におけるチャータースクールの実態と課題 はじめに:チャータースクールをめぐる近年の動向 1.ニューヨーク市におけるチャータースクールの概要 2.チャータースクールの成果 3.教育政策におけるトレードオフ 補遺:チャータースクールの効果検証の方法論 終章 知見のまとめと今後の課題 1.得られた知見 2.含意 3.残された研究課題 補論1 教育改革の成果と課題ーー品川区における教員・保護者アンケート調査から はじめに 1.各政策に対する評価 2.教員の意識改革 3.政策上の課題 補論2 学校選択制の成果と課題ーー品川区における教員・保護者アンケート調査から はじめに 1.学校に対する保護者の満足度 2.保護者の関心、責任に対する意識の高まり 3.学校情報の公開 4.学校と地域の関係 5.教育委員会の支援 文献一覧 あとがき 初出一覧 付記
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