商品開発のための心理学

熊田 孝恒

2015年1月31日

勁草書房

2,750円(税込)

ビジネス・経済・就職

社会をよりよいものとするために、人の心を理解することがますます重要になっている。それは、より使いやすく人々に受け入れられる商品を模索する企業活動にとっても同じである。本書は自動車、鉄道、家電、化粧品といった日常的なものを扱う企業と、人の心の特性を探る心理学者が、現場の問題にどのように立ち向かったかを紹介する。 第一章 現場に役立つ基礎系の心理学  1 基礎心理学とは  2 基礎心理学の特徴  3 なぜ基礎心理学が現場での問題を解決しようとしないか  4 実験室と現場をつなぐ  5 基礎心理学への期待  6 本書のねらい 第二章 車庫入れが苦手な原因は? -認知機能の個人差から運転の得手・不得手を理解する  1 はじめに  2 認知機能の個人差と運転行動 -集団に潜む個人差  3 自動車会社のメリットは? -認知機能の個人差と運転行動  4 どのような実験を行うか  5 運転行動を調べる実験はどこで行うのか  6 運転行動と認知機能との関係  7 認知機能課題  8 教習所での自動車運転実験  9 研究のまとめ  10 共同研究は新たな発見に満ちている 第三章 心理学的アプローチによる視覚性ストレス軽減の試み -患者さんとの出会いからデザインヘの応用まで  1 はじめに  2 「背後霊が見える」  3 白内障手術後に片頭痛と視覚前兆を再発した症例  4 心理学的アプローチによる症状緩和の試み  5 環境の中の問題 第四章 なぜ、駅の中の案内はわかりにくいのか -高齢者の案内サインの利用と認知機能  1 駅の案内サインがわかりにくい  2 現場で考える  3 「わかりにくい」の意味  4 仮説を実証するための作戦  5 実験参加者の選定  6 駅での行動実験の計画  7 行動実験の実施とデータの分析  8 興味深い結果  9 認知機能と行動は関連する  10 その後  11 まとめ 第五章 高齢者に使いやすい情報機器 -認知工学研究とは  1 高齢者に使いやすい情報機器に注目する背景  2 高齢者にとっての「使いやすさ」とは -認知工学研究の目標  3 認知工学における理論と方法  4 まとめ 第六章 味覚の熟練度を測る  1 はじめに -官能評価とパネル  2 エキスパートの能力を測定する    コラム 心理物理学  3 実験  4 展望 第七章 情報機器を使っているときの心理状態を脳波で測る  1 はじめに  2 思ったとおりに機器が動かない場合に感じる期待外れをどう測るか  3 脳波実験  4 期待外れ信号をどう使うか  5 おわりに 第八章 対面販売における相手の心に響く応対サービス  1 化粧品の対面販売における応対サービス  2 販売員の身だしなみ・しぐさ・接触・同調は顧客にどう伝わるか -心理的・生理的反応の検討  3 研究のまとめと活用  4 今後の応対サービスの研究 あとがき 引用文献 索引 執筆者紹介

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