日豪の安全保障協力

「距離の専制」を越えて

佐竹 知彦

2022年3月14日

勁草書房

4,180円(税込)

人文・思想・社会

中国脅威論が高まる現在、日本とオーストラリアは「準同盟」と言われるまで関係を強化した。これまでの軌跡をたどり、今後を展望する ともに民主主義的価値観を持ち、アメリカと同盟を結ぶ日本とオーストラリア。中国に対抗する日米豪印「クアッド」でも注目を浴びる日豪両国は、どのように「準同盟」と呼ばれるまで関係を深化させてきたのか? 中国への認識ではどんなギャップがあり、どのように収斂していったのか? 新進気鋭の安全保障研究者が検証する。 序章 なぜ日豪の安全保障協力は発展したのか  1.解明すべき問題  2.先行研究と理論的視座  3.本書の議論と構成 第1章 日本とオーストラリアの脅威認識  はじめに  1.日本の対中脅威認識  2.オーストラリアの対中脅威認識  3.「脅威」をめぐる問題 第2章 冷戦期の間接的同盟関係──1945〜1989年──  はじめに  1.日米同盟と米豪同盟  2.ニクソン・ドクトリン下での協力  3.冷戦期の安全保障協力の限界  おわりに 第3章 冷戦後の日豪の接近──1990年代──  はじめに  1.冷戦後のオーストラリアの地域情勢認識と日本  2.冷戦後の日豪の接近  3.対米同盟の再強化と防衛交流の拡大  おわりに 第4章 実践的協力の強化──2000〜2008年──  はじめに  1.日米豪戦略対話の発足  2.実践的協力の強化  3.安全保障協力の制度化  おわりに  第5章 政権交代と日豪関係──2008〜2013年──  はじめに  1.労働党政権と民主党政権の安全保障協力  2.パワーシフトと脅威認識の増大  3.チャイナ・ギャップとチャイナ・コンセンサス  おわりに 第6章 日豪「準同盟」関係の可能性と限界──2013〜2016年──  はじめに  1.「特別な戦略的パートナーシップ」へ  2.日豪潜水艦協力の進展と挫折  おわりに 第7章 「自由で開かれたインド太平洋」に向けた取り組み──2016年以降──  はじめに  1.潜水艦後の日豪協力  2.「自由で開かれたインド太平洋」と日豪の安全保障協力  3.防衛協力の進展  おわりに 終章 地政学の復権?  1.本書のまとめ  2.本書の議論から見えること あとがき 初出一覧 事項索引 人名索引

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