公営企業の論理

大都市水道事業と地方自治

宇野 二朗

2023年3月31日

勁草書房

5,720円(税込)

科学・技術

料金は高いけど頑丈な東京の水道。老朽化しているが料金の安い大阪市の水道。その違いはなぜ生まれた? 公営企業を左右する要因とは? 東京都と大阪市の水道事業は似たような経営環境にあるが、東京都が「頑健だが料金の高い」水道を築いてきたのに対して、大阪市は「老朽化しているが料金の安い」水道を築いてきた。水道事業を行う両都市の公営企業には、どのような「運営論理」の違いがあったのか? 地方公営企業の自律性に注目してこの謎を解き、公営企業の本質を探る。 はしがき 序章 地方公営企業の行政学  1 本書の目的  2 研究史と課題  3 研究対象と研究方法  4 全体の構成 第1章 運営論理と自律性  1 運営論理とは何か  2 地方公営企業の自律性とは何か  3 本書における分析の枠組み 第2章 東京都と大阪市における自律性  1 東京都水道事業の自律性  2 大阪市水道事業の自律性  3 小  括 第3章 改革規範の発展  1 公共料金問題と規制緩和  2 民営化論の流行  3 改革の流行と改革派首長の政治戦略  4 小  括 第4章 東京都水道事業の発展  1 東京都水道事業の伝統  2 地方政治のスタンス  3 事業運営の展開 第5章 大阪市水道事業の発展  1 大阪市水道局の伝統  2 地方政治のスタンス  3 事業運営の発展 第6章 運営論理と自律性との関係  1 運営論理の評価  2 仮説の検証 終章 自律性から見る地方公営企業制度の本質  1 結  論  2 含  意  3 今後の研究課題 文献一覧 事項索引 人名索引

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