
農産物貿易交渉の政治経済学
貿易自由化をめぐる政策過程
三浦 秀之
2020年7月27日
勁草書房
5,500円(税込)
ビジネス・経済・就職
ウルグアイラウンド、APECにおけるEVSL協議、日タイEPA交渉、TPP交渉で日本がいかにして農産物を保護したか検証する。 本書の問題意識は2つある。一つは、農林族、農水省、JA全中からなる鉄の三角形が、国際交渉および国内政策意思決定過程でどのように影響力を行使し農産物を保護してきたか。もう一つは、多国間交渉、地域内交渉、二国間交渉のような多層的枠組みの違いが、国内政策意思決定過程と国際交渉過程でいかなる差異を生むかである。 序章 農産物をめぐる貿易交渉における日本の対応 第1節 はじめに 第2節 本書の背景 第3節 本書の目的と課題 第4節 本書の構成 第1章 通商政策の重層化と日本農業 第1節 はじめに 第2節 多国間主義から地域主義へ 第3節 日本農業の特徴 第4節 通商政策の重層化と日本農業の要約 第2章 貿易交渉の分析枠組み:2レベル・ゲームモデル 第1節 はじめに 第2節 国際政治経済学におけるリアリズムとリベラリズム 第3節 2レベル・ゲームモデル 第4節 ウィン・セットを操作するための戦略 第5節 レベル2を分析するためのモデル 第6節 分析枠組みの要約 第3章 農産物貿易自由化をめぐる国内政策意思決定システムの変遷 第1節 はじめに 第2節 55年体制下における政策意思決定システム 第3節 政策意思決定システムの変容と経済財政諮問会議 第4節 おわりに 第4章 ウルグアイ・ラウンド農業交渉における日本の対応 第1節 はじめに 第2節 コメ交渉の発端と経緯 第3節 ウルグアイ・ラウンド農業交渉におけるアクター 第4節 GATTウルグアイ・ラウンド農業交渉における交渉過程(第1期から第2期) 第5節 ブラッセル閣僚会議の失敗から農業交渉合意(第3期) 第6節 コメ交渉における交渉戦略の分析 第7節 おわりに 第5章 APECのEVSL協議過程と日本の対応 第1節 はじめに 第2節 APECの概略とEVSL 第3節 EVSL協議過程におけるアクター 第4節 EVSLの協議過程 第5節 EVSL協議における交渉戦略の分析 第6節 おわりに 第6章 日タイ経済連携協定における日本の対応 第1節 はじめに 第2節 日本のFTA交渉の始まりと農産物の扱い 第3節 日タイ経済連携協定のコメ交渉過程におけるアクター 第4節 日タイEPA本交渉前のコメに関する政策過程 第5節 日タイEPA本交渉のコメに関する政策過程 第6節 日タイEPAの農産物分野における交渉戦略の分析 第7節 おわりに 第7章 TPP交渉における日本の対応 第1節 はじめに 第2節 TPPの概略と米国 第3節 TPP交渉におけるアクター 第4節 民主党政権下におけるTPP交渉への参加決定過程 第5節 自民党政権下におけるTPP交渉への参加決定過程 第6節 日本のTPP交渉参加と日米協議 第7節 TPP交渉における交渉戦略の分析 第8節 おわりに 終章 貿易交渉における農産物の扱いをめぐる展望 第1節 はじめに 第2節 要約 第3節 本書の結論 第4節 おわりに 主要参考文献 インタビュー協力者リスト あとがき 索 引
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