里山に生きる家族と集落

こころと絆、持続可能な暮らし

養父 志乃夫

2017年2月25日

勁草書房

3,080円(税込)

人文・思想・社会

里山にある、次代を育み、生まれる前から逝ったあとまで共に支えあう、こころ豊かな暮らしを再構築するには何が必要とされるのか。 日本は、食の安全安心も、保育も介護もあの世に逝くときも、すべてお金で買い取る社会を作り上げた。この経済一辺倒の社会では、多くの人々が暮らしとこころを疲弊させていく。いまこそ、現代的な視点から暮らし一つ一つを見直し、礎を組み直す時に来ている。本書は、生きていくための「こころ」、「暮らしのしきたり」、「ちから」に迫る。 はじめに 序章 持続可能な暮らしを守るしきたりと作法  第一節 各章の視座  第二節 主な取材地域の概要 第一章 風土に順応する住まいと暮らし  第一節 風土にあわせる住まい  第二節 家屋の材料自給と建築・修理  第三節 住まいや暮らしに使う地域の素材  第四節 電気のない暮らしと品々の再利用 第二章 地産地消する食  第一節 主食の確保  第二節 地域から得る副食類など  第三節 調味料  第四節 余剰食材の出荷・販売 第三章 集落が支える人々の暮らし  第一節 集落運営の仕組み  第二節 相互扶助  第三節 地主やマネージャー、日雇い農民らが互いに支える暮らし  第四節 逝く人を送り出す仕組みとこころ  第五節 青少年の育成  第六節 集落の結束と絆を育む仕組み 第四章 家族と親戚、集落のちから  第一節 暮らしのなかの家族や親戚らの役割  第二節 同じ敷地に暮らす家族・親戚らの結束  第三節 育ちゆく子どもたち 第五章 人々の暮らしを蘇らせる里山  第一節 経済社会が引き起こす貧困  第二節 生活困窮者たちの暮らしを蘇らせる里山力  第三節 火山噴火による移住者の生活・集落再生 第六章 アジアの里山里海に学ぶ  第一節 自然のちからに感謝するこころ  第二節 アジアの民の暮らし方──フィリピンの農漁村から  第三節 百姓としての暮らし方  第四節 重層的・慣行的な土地利用 おわりに 用語解説 参考文献 索引

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