早く、社長になりなさい。

岩田松雄

2013年10月31日

廣済堂出版

1,540円(税込)

人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理

スターバックスCEOを務めた著者が、若きビジネスマンに送る、渾身のエール。

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ユリ本メモ

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3.5 2024年01月03日

■ウチ帯ー究極の目標は、「社長」という頂きではなくて、「自分自身」を征服することです。 ■P30ー仕事とは、自己形成なんです。 ■P71ー①情熱をもって取り組めること→好きなこと ②世界一になれること→得意なこと ③経済的原動力になるもの→何か人のためになること(対価として収入を得る) これらが重なるところで何ができるか、目標にするか ■P99ー相手の知りたい視点を持つ ■P122ー無駄な動作を徹底的に省く ■P125ーエレベーターに乗って誰もいないときは、膝の屈伸運動をしています。犬の散歩 の途中、信号待ちにあえば、必ず肩や脚のストレッチをしたりしています。これらはいずれも、染みついた意識から生まれたクセといっていいものです。そのクセが生活習慣となり、根づいていくのです。 そういう意味では、 「時間は意識の影」と言えるかもしれません。 ヒンズー教の教えによれば、意識を変えることで人生まで変わると言っています。 心が変われば、態度が変わる。 態度が変われば、行動が変わる。 行動が変われば、習慣が変わる。 習慣が変われば、人格が変わる。 人格が変われば、運命が変わる。 運命が変われば、人生が変わる。 最初の心の変化から始まって、態度→行動→習慣→人格→運命と、それぞれ変化を生み 出し、最後には人生が変わっていく。 心のもちようがもたらす大きな力を、私たちはあらためて認識しなければなりません。 やがて職場のリーダーになれば、自分の時間だけでなく、後輩や部下のタイムマネジメ ントもすることになります。そのとき、自分自身に「時間はもっとも貴重な資源」という 意識が根づいているかどうかで、指導力にも大きな違いが生まれてくることは言うまでも ありません。無駄な動きをしない。少しでも効率的な時間の使い方をする。それがタイムマネジメン トの基本になる。 ■P128ー「あとで」をしない。「人間は忘れる動物」 ■P129ー仕事の瞬発力は社長の資質の一つ。 ■P132ークイックヒット。早めにひとつ成果を出すと、そのあとの展開がスムーズ。 ①モチベーション、チャレンジ意欲創出。 ②思考スピードのアップ。優先順位もあるがまず手を付ける。感触確かめてから、やりやすさと重要度をみて優先順位を決める2段構え。 ■P155ー仕事の成果は、規則正しい 生活のリズムから生まれる ■P158ー本質的な部分を完遂するために、なくてはならないのがルーティンなのです。 成果の80パーセントは、費やした時間の20パーセントから生まれるといった「10対20の 法則」で知られるイタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレートが好んだ言葉が「静かに行く者は健やかに行く、健やかに行く者は遠くまで行く」 ■P161ー私の経験でいえば、1つの部署の業務に関する本を、最低10冊読めば、その分野に関す るかなりの専門知識が得られます。 ■P166ーどうもがいてもだめなときがある。 手を合わせるしか方法がないときがある。 本当の目が開くのはそのときである。 相田みつを ■P168ー理不尽は、ビジネス体力を強化する千本ノック ■P180ーそもそも経営というのは、一見相矛盾するいろいろなことと、どう折り合いをつけていくか、その格闘の繰り返しです。 短期的視点か、長期的視点か? お客様の立場か、従業員の立場か? 価格優先か、品 質優先か? 理念か、目先の売り上げか?まさしくいろいろなイシュー(問題)のバランスをとっていくことが経営者、つまり社長の仕事そのものなのです。 ■P191ー謙虚な人間になっても、 へつらう人間にはなるな。私の好きな言葉に、中国・清代末期の政治家、曽国藩の「四耐四不認」があります。 冷に耐え、苦に耐え、畑に耐え、開に耐え、 激せず、躁さわがず、競わず、随したがわず、 以て大事を成すべし。 冷ややかな目や冷遇に耐え、苦しみに耐え、煩わしいことに耐え、やるべきことのない 開な状態にも耐える。そして、つまらないことに激したりせず、わずかなことで騒いだり せず、人とは競わず、人に無闇に従うような人間にはならない。こういう心得をもって、 大きなことを成し遂げなさい。―― ■P196ー人は信じても、人のすることは信じるな ■P198ー人に問題があるのではなくて、やり方に問題があるのです。人がやることには必ずミスや誤解がある。人は信じてもいいが、その人がやることは信じてはいけない。その峻別をしろ。 ■P202ー自分を相手にわかっても らうには、経歴書に書いてあるような過去の成功体験を並べたてるより、若者らしい自分の「志」や「夢」を語ったほうが、アピールポイントが高いのです。 相手はすでに、彼の実績やキャリアはある程度わかっているから、関心を示して会ってくれているわけです。もっと知りたいのは人柄であったり、信頼できる人間かどうかということなのです。 ■P202ー失敗から学び、自分の器の大きさを知る 失敗や挫折をして初めて、自分自身の人間の小ささに気がつく。これは胸に刻み込んでおかなければなりません。 ■P223ー生産性の向上という合理性の追求は、「人の心」なくしては語れない。 ■P226ー。「人」を深く知るには、相手と深く交わる必要もあります。ときには怒鳴り合うほど議論を戦わせたり、 好き嫌いに関係なく、相まみえる場をもつということ。実際に対面する場をもつだけでな く、互いにいつも意識し合っているだけでも交わり”になります。 ライバルの存在は、「自分」を知るための鏡のようなものです。 ■P226ー認め合えるライバルをもつ ■P233ー良き上司は、自分のことは横に置いても、部下に教え込む時間と労力を惜しまない。ひとことで言え ば、「無私」の姿です。 ■P236ー人の感情を受けとめて仕事をまわすのがリーダーの役目 ■P237ー議論では、正論を押しつけずに、折り合いをつける ■P239ー人の情緒や感情も受けとめたうえで、明確な白黒をつけずに仕事をまわしていく。これも、リーダーにとっての大きな仕事ではないかと思います。 ■P240ー「本質において一致、行動において自由、すべてにおいて信頼」 理念の一致と信頼基盤があってこそ、自由を手にできる ■P241ーリーダーの視点でいえば、理念の共有と信頼関係の構築ができていれば、あとは部下に任せなさrい、ということ。 ルール化や監視は、部下を縛り想像力を失わせる。 ■P244ー私が、ザ・ボディショップの運営会社のCEOを務めていたとき、会社の社長室には、 全店百数十名のマネージャーさんの顔写真を飾っていました。もともとの目的はマネー ジャーさんたちの名前を覚えるためでした。1カ月もすると、名前と顔が一致するように なり、これは合理的なアイデアでした。またその一方で、私の感情を支えるアイテムにも なっていました。 社長をやっているとストレスを感じたり、落ち込むことも少なくありません。そのときはこの写真の笑顔を見て、元気をもらっていたのです。 「みんなが頑張っているんだから、自分も頑張らなくては。この人たちを少しでも幸せに することが、自分の使命だから・・・・・・」 そんな思いを、いつももっていました。 ■P248ー企業社会に重ね合わせれば、権力のある者、すなわち役職者(究極は社長)は、その地 位に応じた責任をもち、また人としての徳を積んでいかなくてはいけない、ということに なります。 ■P250ー鉄は熱いうちに鍛えろ。その大いなる力を、世の中に役立てるために ■P251ー「たいへんだったが、しかし素晴らしかったといえる人生を送りたい」 『かもめのジョナサン』で知られるアメリカの作家、リチャード・バックの言葉です。私が大好きな言葉のひとつです。志を高くもってビジネス人生を歩もうとすれば、苦難のひとつや二つ、必ずあります。 しかし、それを乗り越えていったところには、必ず「素晴らしかったといえる人生」が 待っているはずです。

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