乱の裔

大坂城を救った男

広済堂文庫

羽太雄平

1999年3月31日

廣済堂出版

628円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

関ヶ原の合戦から十四年、虎視眈々と豊臣家の滅亡を画策していた徳川家康が、ついに大坂城攻めを決行する。イギリスから買い取った巨大な大砲・カルヴァリン四門に勝利を確信したからだ。大坂冬の陣の本格的戦闘が始まり、日に日に緊張が高まる城内に、“島の公方”と呼ばれる将軍家の末裔、足利七郎太がいた。奇妙な巡り合わせから七郎太は、カルヴァリン砲破壊のため、決死の覚悟で敵陣に夜討ちをかける。

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