木戸の闇走り

大江戸番太郎事件帳7

広済堂文庫

喜安幸夫

2005年12月31日

廣済堂出版

680円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

杢之助が木戸番を勤める左門町の隣町・忍原横丁の長屋に竹林斎という医者が越してきた。人徳もあり腕のいい医者であるのに何故ーと杢之助は疑問を抱く。実は竹林斎は息子の悪仲間を見殺しにしたことがあり、それを代脈(助手)に察知されたのだ。代脈は竹林斎を脅して追い出し自分が後釜に座ったのだ。さらに最近も竹林斎を脅迫していることを知った杢之助は、密かに代脈を殺害してすべてなかったことにする。(第一話・医者殺し)などー。町の人々の平穏な暮らしを守るため、数々の事件を裁く木戸番・杢之助の活躍が冴える。

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