消えた信長
長編歴史推理小説
カッパ・ノベルス
小林久三
1991年11月1日
光文社
768円(税込)
小説・エッセイ / 新書
天下に威名をはせた武将織田信長が、腹心明智光秀に焼き討ちにされた戦国時代最大の謀叛・本能寺の変-。しかし、炎の跡にその遺体はなかった。月刊誌「歴史日本」に執筆する高校教師・岩井康彦は、担当編集者の戸木田いずみに奇妙な謎を投げかけた。“信長は本能寺を脱け出て、ある場所に生きのびたのだ”山のスパイ・伊賀の忍者や伊集院の虚無僧の密命、海の逃避行ルート、鉄砲伝来の秘史、徳川家康と島津藩の不可解な関係-。散り散りの史実の断片を綴り合わせる二人の前に現われた、四百年前の意外な「真実」とは。“周知の事実”のほころびを見逃さぬ著者が、眼光鋭く歴史の裏の裏を焙り出した、長編歴史推理小説力筆。
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