はじめての不倫学

「社会問題」として考える

光文社新書

坂爪真吾

2015年8月18日

光文社

902円(税込)

人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理 / 新書

既婚者が、「不倫」の誘惑に抵抗するためにはどうすればいいか?子どもや若者世代の貧困、ひとり親家庭や生活保護、高齢者の孤独死など社会問題の背景には、「不倫」がもたらす家庭破綻、それに伴う経済状況や健康状態の悪化が潜んでいる。にもかかわらず、「不倫」は個人の色恋沙汰、モラルの問題として捉えられてしまっているのが現状だ。本書では、既存の「結婚」に囚われない多様な在り方を実践している男女への取材をまじえながら、「不倫」を「個人の問題」として捉える視点から脱し、「社会の問題」として捉えなおすことによって「不倫」の予防と回避のための処方箋を提供する。本邦初の実践的不倫学!

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2018年12月09日

この著者は セックスヘルパーの本で知っているのかも知れない。 光文社の担当が世界観があると言ったらしいが、今の私にはそう思えない。 何年か経つと世界観の一部にポリアモリーが入って来るのかも。 著者の不倫ワクチンの結論は、ポジティブ婚外セックスを条件付きで社会的に受容する。第3章までに展開されてきた論理から 2段くらい飛んでいて、破綻しているように思えるが、結論自体は頷ける。もう少し学術的なモノを不倫学に期待していたから、少し厳しめの3点です。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.3 2018年07月30日

不倫とは倫理に反することを言う。そこには人の道に外れる、との強い非難が込められていた。ところが現代では、夫や妻以外の人間と肉体関係を結ぶことを「フリン」と呼び、それは道徳や倫理とはかけ離れたファッション性をも帯びた言葉と変化した。これには、秘められるべきダブル不倫を描いた渡辺淳一の「失楽園」が企業戦士日本のビジネスマンの愛読紙・日本経済新聞に連載されたことや、「不倫は文化」とテレビで平然と言い放った芸能人の存在も大きい。婚外の性交渉が大手を振って世間の表舞台に登場したのである。 あくまでも興味本位であるが故にお昼のワイドショーの格好のテーマ「不倫」を学問的に取り上げて、それを社会問題としてアプローチしようと試みたのが本書である。先ず著者が不倫をどのように定義付けているのかから紹介したい。人が不倫に走るのは、性交欲によるものだと言う。単なる性欲ではなく、その人を好きであるが故にセックスしたいと思う欲望である。だから、性産業による性欲の処理は不倫とは呼ばない。不倫の快感は、脳の報酬系に働きかけるものであり、遺伝子に書き込まれているのだから、いつの時代でもどんな社会体制でも無くなることはない。 不倫を生物学的に見れば、人間本来の姿と言えようが、視点を社会問題に移すとまた違った景色が見えてくる。多くの場合、不倫の先には家庭破綻とそれに伴う経済的苦境が待ち受けているものだ。仮に未成年の子供がいれば、自体はさらに深刻さを増すことになる。ひとり親や子供の貧困問題に正面から取り組んでいけば、その原因が不倫にまで遡る事がまま見受けられる。そこに着想を得た著者は、不倫をインフルエンザと同様に考えて、社会的なワクチンの開発を提唱する。いわば不倫の予防と回避のための処方箋とも言えようか。 大変興味深く一読したが、恋愛やセックス、あるいは不倫を社会問題として捉える著者の手法には違和感を覚えざるを得なかった。これらは極めて個人的な物事であると。私だったら、本人の自由にさせておいて欲しいと思う。ましてや、国家が不倫を違法行為とするなんて、勘違いも甚だしいと思う。セクハラやらパワハラ行為を行っても、それを自覚できない昭和オヤジやオバンが席巻する世の中では望むべくもないか。

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