日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか

国際的筋肉学者の回想と遺言

光文社新書

杉晴夫

2022年4月13日

光文社

990円(税込)

科学・技術 / 新書

明治維新以降、日本への欧米の科学技術の導入は見事に成し遂げられ、直ちに生命科学史に名を刻む巨人たちを輩出した。しかしこの輝かしい成果はその後すぐに破壊されてゆく。原因として、一、独創的研究を評価せず他人の成功を妬む国民性、二、大学教授たちの利己性による後継者の矮小化、三、教授たちの提案を唯々諾々と受け入れる政府の人々の見識の欠如、四、真に独創的な研究を評価し広く報道すべき新聞や学術誌編集者の能力の著しい劣化がある。さらに深刻な打撃となったのが国立大学の独立行政法人化である。現在もワクチン等医薬品の開発でも世界に対し周回遅れの日本。九十歳近い今も研究を続ける筋収縮研究者が、自身の経験を振り返りつつ、日本の生命科学を若い独創性に富む研究者の力で救い出す方策を提案する。

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