狼の血
長編小説・書下ろし
カッパ・ノベルス
鳴海章
1999年9月25日
光文社
1,152円(税込)
小説・エッセイ / 新書
工業用プラスチックを作る洋和化学工業に勤める山本甲介。彼は社内に沈殿する人間関係のなかで、出世の見込みもなく、新聞記事のコピーを始めとする雑用を押しつけられ、鬱々とした日々を送っていた。そんな甲介の前に突然、中学時代の同級生・保坂が出現。今はヤクザとなった保坂は、拳銃と現金の入ったバッグを甲介に託し、鉄砲玉となって死んでいった。甲介の元に残された一丁の拳銃。たまりにたまった憤懣と怨念。甲介はついに狼に変身して…!?抑圧される人間の狂気を細密な筆致で活写!作者の新境地を拓いた、書下ろし長編問題力作。
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