雪女のキス
珠玉アンソロジ-オリジナル&スタンダ-ド
カッパ・ノベルス
井上雅彦
2000年12月20日
光文社
1,026円(税込)
小説・エッセイ / 新書
冬は、怪談の季節です。英国では、クリスマスに多く怪談が読まれるといいます。背筋を震わせながら、幽霊との出会いに胸をときめかせる読者が数多くいるのでしょう。そして、日本でも…。怪奇と幻想と人外の美を求めて、夜を明かすには相応しい季節です。時には頁をめくる指をとめて、耳を澄ませてみて下さい。世紀を超える冬、雪の音が聞こえるかもしれません。白い季節。白い闇。彼女たちは、もう近くまで来ていることでしょう。吹雪とともに、凄艶な美しさで佇む彼女たち…。-ゆきおんな…。その名を呼ぶ声まで、凍りつきそうです。冬の“綺賓館”に相応しい、美しき来賓。そう。今宵のテーマは、白銀の姉妹たちなのです。
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