雪の絶唱

光文社文庫

森村誠一

2010年11月30日

光文社

680円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

船越と房子は、粉雪の舞う飛騨・高山への旅に出た。五年越しの不倫の恋。その思い出の旅は、妊娠した房子に翻意を促す清算の旅でもあった。船越の帰京後に発見された房子の服毒死体が、船越を窮地に追いつめる。そして、冤罪を訴える船越が、事件の真相を知ったときー。凄絶な愛のかたちを描いた表題作のほか「喪中欠礼」「花刑」など、迸る情念を活写した傑作六編。

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