やがての螢
京都市井図絵
光文社文庫
澤田ふじ子
2012年2月29日
光文社
691円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
按摩の彦市は京都・北車屋町の風呂屋「梅乃湯」の二階で、いつも客の肩を揉んでいた。ある日、ならず者めいた客に不穏な気配を感じた彦市は、長屋の隣人・猿投十四郎に助けを求める。だがその直後、女客が刺し殺される事件が起きてしまう(「猿按の剣」)。名家・精華家の庶子である十四郎と彦市、過去を秘す二人の交流を軸に、市井の人々の喜怒哀楽を描き出す連作集。
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