出世おろし

人情処深川やぶ浪 連作時代小説

光文社文庫

倉阪鬼一郎

2014年12月5日

光文社

594円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

見世は繁盛しても、やぶ浪の主・浪介と女房のおぎんには、頭を離れない悩みがあった。子宝に恵まれないことだ。有名な易者の見立てでは、二人で戌亥(北西)の方角に旅に出るとよいという。ひと月の休みをとっての夫婦水入らずの道行き。信濃へと向かった二人を待っていたのは、一面にひろがる真っ白な蕎麦の花だった。数々の美味と人情に心温まるシリーズ第五弾。

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