推理は一日二時間まで

霧舎巧

2016年7月14日

光文社

1,430円(税込)

小説・エッセイ

都内某所にある個室レンタルスペース『秘密基地』。利用者は、全身タイツのヒーローコスプレ男やカンフー着をまとった老人、熱狂的ゲームマニアなど、一癖も二癖もあるメンツばかり。彼らを取りまとめるオーナーは、年齢不詳のクールビューティー美貴。ある日、入室希望で訪れた土佐垣という男性が、美貴のパソコンが利用者の誰かにハッキングされているかもしれないと話す。土佐垣はインターネットのセキュリティに詳しいらしく、ネット上で『全国こどもパソコン相談室』を開設していた。その中には「ぼくはママに、推理は一日二時間までと言われています。どうしてですか?」という不思議な質問がありー。

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