幻影たちの哀哭

直原冬明

2016年11月16日

光文社

1,760円(税込)

小説・エッセイ

昭和十七年五月、横須賀海軍工廠への空襲による負傷、入院から復帰した亀島伊介海軍一等兵曹は、軍令部特別班への転属命令を受ける。ディーゼル機関の整備の腕だけが自慢の彼を待っていたのは、畑違いの防諜活動だった。その上、特別班は曲者揃いー軍の規律を無視する者、軍の規格に届かない者、常に不在の班長…。苦悩の中、亀島は裏切りと陰謀の世界にその身を懸けていく。そして、帝都に迫る巨大な危機とは一体?今、男たちの壮絶な戦いの幕が切って落とされる。

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