透明人間は密室に潜む

四つの短編どれも面白かった。 表題作の「透明人間〜」は、犯人役の視点でハラハラさせられた。 最後の四つ目は、謎解きゲームを扱った作品として完成度が高く楽しんだ。

どの話も平均点以上で面白いです。 個人的に長編が好きなのでこの評価です。

4作の短編小説であり、それぞれ全く異なる趣向の作品であるが、全て本格ミステリーであり、各テーマの選定もとても面白い。作者と世代が近いこともあり、テーマが身近に感じられたことが良かったと思う。 本書の発行時点で26才というのは素晴らしい才能だと思う。是非次作も読んだみたい。

時間が無くて表題作だけ読みました。 透明人間になる病気（原因不明）になる人が存在する世界。 透明人間病である主人公が、人殺しの計画を練るところから始める。 どの程度が透明になるのか、ということが語られたところで、殺人、そして密室になる。 密室でどのように隠れたのか、探偵の素性もすぐ分かる範囲ですが、動機はなるほど…と、なりました。 性別を隠してるのかと思ったのは、私の腐女子脳のせいですね（笑） 読みやすい短編？中編？だったと思います。前作の館モノよりは好き。 ただ、これは1回しかできない設定と探偵だなあ。