もしかして ひょっとして

大崎梢

2020年10月22日

光文社

1,430円(税込)

小説・エッセイ

トラブルやたくらみに巻き込まれて、お人好しが右往左往。誤解も悪意も呑み込んで、奇妙な謎を解き明かせ!にぎやかでアイディアに満ちた、6つの短編ミステリ。大崎梢の傑作集!

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固定概念に囚われては、お人好しになれないのかな

starstarstarstarstar 5.0 2022年03月05日

 主人公たちは誰かのためにお人好しになって手助けしてるのは、素敵でした。  なんでも自分の考えや思い込みが正しいとは限らずに、タイトルにもある通り「もしかしてひょっとして」と考えながら感覚を磨いていきたいと考えさせられる作品でした。 <心に残った文章> ・人はまちがえる生き物だ。でも、まちがいから学ぶことのできる生き物だ。たとえ自分にとって不利益な出来事に直面しても、受け止め方次第で未来は変わる。目をそむけたり、ごまかしたりしているうちに、事態はもっと抜き差しならないことになる。本意ではない道を選ぶ羽目に陥る。失敗を認められる強さ、よりよい対処のできる柔軟性が、いつの時代の何者であっても求められ、そして再構築の機会は、多くの場合まだ残されている。 ・固定概念を排除して、できうるかぎりニュートラルに取り組む。自分の好みに固執せず、でも自分の感覚は常に磨く。歴史学の基本だ。 ・思うだけではダメだ。男の子を倣い、頭を軟らかくしてありとあらゆる可能性をひねり出さなくては。

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