
「うつ」への復讐
絶望から六年目の復活
Kappa books
高島忠夫
2004年3月30日
光文社
1,430円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
不眠とアルコール依存、ついには酒で睡眠剤を流しこむようになった著者を襲った、重度のうつ病。その想像を絶する悲惨な状態は、第二章「暗黒の日々」に詳しい。雨戸を閉めた真っ暗な部屋で終日ベッドに横たわり、まばたきをなくした瞳を天井に向け、顔は表情を失い、言葉は出ない。かつての「高島忠夫」からは思いもよらない姿こそ、まぎれもなく、うつの現実であった。また著者はこの本で、母親の死を知らされずにいた経緯と家族の苦悩を、初めて公表している。これもまた過酷な、うつの現実と言えよう。「うつと闘っている人や家族のためにも」と、五年余の闘病生活を克明に、ありのままに記した勇気と努力に、心から感謝したい。
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