刑事手続におけるプライバシー保護

熟議による適正手続の実現を目指して

稻谷 龍彦

2017年12月12日

弘文堂

5,940円(税込)

人文・思想・社会

平成29年3月15日のGPS最高裁大法廷判決に大きな影響を与えた法学論叢(京都大學法学会・2011-2013年)に収められた京都大学大学院法学研究科、稻谷龍彦准教授の助教論文に、上記大法廷判決内容に深く踏み込み大幅改稿を行った重要な論文集です。  昨今、刑事弁護において特に大きな問題となっているプライバシー保護に関して、現在の刑訴法解釈論の基礎をなす憲法論・刑事政策論を根源に遡って再考し、刑訴法解釈論に根本的変革を促した挑戦的論攷です。 はじめに 第1章 問題提起ーーわが国における判例・学説の現状と問題  はじめに  1 判例の現状と問題  2 学説の現状と問題  3 小  括 第2章 アメリカ合衆国憲法第四修正解釈論の現在  はじめに  1 出発点ーーWarren Court による刑事手続法の革命  2 従来の通説ーー裁判所の憲法解釈を通じた捜査機関統制の重視  3 先駆的批判理論  4 「制度論的転回」と第四修正解釈  5 本章まとめ 第3章 憲法解釈手法論の検討と第四修正解釈への応用  はじめに  1 「制度論的転回」の概要ーーCass R. Sunstein & Adrian Vermuele  2 司法最小主義 Judicial Minimalism  3 司法最小主義的第四修正解釈とその射程・限界  4 まとめ 第4章 日本刑事手続法におけるプライバシー保護のあり方  1 アメリカ合衆国における議論の応用可能性  2 日本刑事手続法解釈論 【事項索引】

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