遠い女
ラテンアメリカ短篇集
文学の冒険
フリオ・コルタサル / 木村栄一
1996年10月31日
国書刊行会
2,136円(税込)
小説・エッセイ
凍てつくブダペストの橋の上で、あの女は、わたしを待っている-異様な衝動につき動かされ、見知らぬ町の遠い女を捜しにやって来た美しいアレーナを待ちうけていたものは…コルタサル「遠い女」未知の世界への探検熱に取り憑かれ、狂人たちを引き連れて船出した騎士フォン・クヴァッツの数奇な運命…ムヒカ=ライネス「航海者たち」ポーの正統的な継承者、フリオ・コルタサルの表題作をはじめ、現代ラテンアメリカ文学の多様性をあますところなく伝えるパス、フエンテス、ビオイ=カサーレス、ムヒカ=ライネスらの傑作全11篇を収録。驚倒すべき想像力が紡ぎ出した、きらびやかな悪夢、奔放な空想、黒い哄笑が交錯する短篇集。
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