近代日本の武道論

〈武道のスポーツ化〉問題の誕生

中嶋哲也

2017年7月19日

国書刊行会

8,800円(税込)

人文・思想・社会

「術」から「道」という考えが誕生した明治期、「スポーツ化」という言説が登場した大正期、さらには古武道の「発見」までーー。膨大な資料を緻密に検証し、近代の言説空間のなかでゆらぎ変容する「武道」と「スポーツ」の関係を明らかにする。武道論を一新する大著の誕生。 はじめに 〈武道のスポーツ化〉とはなにか  序章 第一部 〈術から道へ〉-嘉納治五郎と講道館柔道の成立  第一章 撃剣興行と警察武術  第二章 実戦から教育へ  第三章 嘉納治五郎と講道館柔道の成立  【第一部 小括】  第二部 武道概念の成立ー大日本武徳会の成立と西久保弘道の武道論  第四章 大日本武徳会の成立  第五章 西久保弘道の武道論  第六章 大日本武徳会における武道概念の普及活動  【第二部 小括】  第三部 〈武道のスポーツ化〉問題の出現ー戦間期における武道の大衆化  第七章 〈武道のスポーツ化〉問題の出現  第八章 剣道・柔道・弓道における〈スポーツ化〉問題の展開  【第三部 小括】  第四部 〈武道のスポーツ化〉問題への対応 その1-藤生安太郎と武道の国策化  第九章 〈武道のスポーツ化〉批判ー藤生安太郎による講道館批判  第一〇章 第七三回帝国議会衆議院議会における武道関連建議案  第一一章 武道振興委員会と戦時下武道界の基調  第一二章 新武徳会の成立と武徳会薙刀問題  第一三章 藤生安太郎の武道行政批判  【第四部 小括】  第五部 〈武道のスポーツ化〉問題への対応 その2-古武道の誕生  第一四章 武術諸流の近代ー日本古武道振興会成立以前  第一五章 日本古武道振興会の成立と展開  第一六章 戦時下の古武道  【第五部 小括】  結章 注 あとがき 引用参考文献 索引

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